2022年3月29日(火)に、地域インターンシップin世田谷の2021年度活動報告会を行いました。
当日は、インターン学生と受け入れ団体の皆さまをはじめ、計16名が会場のカタリストBAに集まり、オンラインでもリアルタイムで5名の方にご参加いただきました。
ご参加下さった皆さま、ありがとうございました!
地域インターンシップin世田谷は、世田谷における地域活動の“プレーヤー”たちが相互に連携を強めることや、学生にとってコロナ禍では貴重となるリアルなフィールドワークの機会とすることを目的とし、2021年度新たにプロジェクトを立ち上げました。
初年度は、高校生から大学院生までの10名の学生が参加し、4団体に受け入れ先としてご協力いただきました。
報告会は、インターン生から活動内容やインターンを通して学んだことを報告するとともに、学生からも受け入れ団体からも実行委員からも感謝を伝え合う、あたたかい場になりました。
プログラム後半の意見交換ワークでは、2021年度感じたことをもとに2022年度以降はどのようにしていくべきか、グループに分かれて意見を出していただきました。
それらをふまえ、今後もさらにこの活動を盛り上げていきたいと考えています。ご期待ください!
地域インターンシップin世田谷の2021年度活動報告会
日付:2022年3月29日(火) 14:00~16:00
会場:カタリストBA
(1)イントロダクション
当日の会の進行も、インターン生が務めました。会場まで来るのが難しい方には、ZOOMを繋ぎ、YouTube配信することでご参加いただきました。
(2)インターン報告
インターン生の自己紹介や受け入れ団体の概要説明、インターンの活動内容報告、インターンをして気づいたこと・得たもの、今後にどのように活かしていくか、などを発表していただきました。実際に活動中に撮った写真やエピソードトークも交えた発表で、一人ひとりの学びが伝わってきました。当日、残念ながら会場に来ることのできなかったインターン生にはZOOMや録画で発表していただき、インターン生の発表後は、それぞれの受け入れ団体の方からコメントもいただきました。
1. 放課後等デイサービス凸凹Kidsすぺいす(インターン生2名ともZOOMで発表)
<インターン生の発表>
「電車でGO」、放課後の時間(お話会、おやつ作り)の活動に参加した。
障がいを持つ子どもたちへの理解・対応や距離感の保ち方が難しかったが、子どもたちと関わる際に大切なことを学んだ。インターンを通して、子どもたちにとって「お守り」のような場所があり続けるように、地域との連携を図る視点を大切にすることなどを学んだ。
<受け入れ団体からのコメント>
団体の目的を理解して、考え、接していただいて感動した。
2.一般社団法人おやまちプロジェクト
<インターン生の発表>
ホコ天、おやまちカレー食堂の活動に関わった。
活動に参加し、おやまちプロジェクトの魅力(人と人を繋げる力、全国各地との繋がり、人の温かさ)や素敵なポイントを感じることができた。「どんなことでもまずはやってみる」ということの大切さ、そこから地域や様々なものの特性を活かして工夫していくことが成功に繋がっていると感じた。地域の人との繋がりの楽しさを実感し、ご近所さんとの会話を大切にするようになった。
<受け入れ団体からのコメント>
これまでの地域の活動は課題解決から入ることが多かったのに対し、個人個人の内発的な動機から始まる地域活動があっても良いと思って活動しているのだが、そういう点が2人にきちんと伝わっていたのがとても嬉しく思った。おやまちとしてもたくさんの学びがあり、良い時間だった。引き続き関わっていきたい。
3. NPO法人neomura
<インターン生の発表>
用賀ブルーハンズ、タマリバタケ、ようがっこう、ロゴづくりに関わった。
活動を通して、若い人の参加率を上げたい、気軽に参加できることを伝えたいと思い、広報誌の編集長として作成を行っている。大人になったとき、地域の居場所があれば良いと思ったので、地域の活性化という軸で就職する企業を選ぶようになった。様々な年代の方と交流することができ、コミュニケーション能力の向上という目標が達成できた。。ロゴづくりを通じて、文字のフォーマットを作っている方のインスタグラムをフォローするようになり、好きなものが増えた。
<受け入れ団体からのコメント>
作ったロゴもそうだが、それを作るために色んな人と話をしたプロセスも良い体験になったのかなと思っている。せっかくなので今後も繋がっていければと思っている。
4. NPO法人せたがや子育てネット
<インターン生の発表>
おでかけひろば、赤ちゃん授業、産前産後のセルフケア講座、フードパントリー、地域子育て支援拠点研修などの活動に参加した。
活動を通して、将来、赤ちゃんから老人までが気軽に集える親子カフェを実現したいと考えるようになった。実現に向け、引き続き、せたがや子育てネットで様々な勉強をさせていただきたい。裕福なイメージがあった世田谷にも困っている家庭がたくさんあるということを知り、驚いた。インターンは終わってしまうが、これからもっと活動のお手伝いをしたいと思う。
<受け入れ団体からのコメント>
インターンとして何回かでも活動に参加してもらえると、聞いただけではわからないことが実感としてみえてくるのではないかと思う。今年度はトライアルということだったが、今後も継続してもらえると受け入れ団体として嬉しい。
(3)意見交換ワーク
学生/大人/所属団体が異なる3~4人のグループに分かれ、以下のテーマで15分程度意見交換をしていただきました。事前に用意していたワークの内容だけでなく、このインターンシップに参加したきっかけなどの話にもなり、どのグループも盛り上がりました。
1.2021年度の振り返り(インターン生の発表を聞いて印象に残った話、自分が活動してみて頑張ったポイント、など)
2.これからについて(地域インターンシップin世田谷は次年度どうすればよりよくなるか、インターンに限らず自分は今後どうしていきたいか、など)
<実際に出た意見の一部>
・活動に参加する敷居を低くすることや、色んな人に伝わるように広報することが大事だと感じた。
・活動内容の候補や選択肢が事前にある程度決まっていた方が、学生としては参加しやすいのではないか。
・素敵な活動があることをもっと広く知ってもらいたいので、宣伝のやり方を工夫したら良い。
・今年度の活動は期間が短かったが、団体が大切にしていることはしっかり伝わっていた。活動だけではなく、団体の大人と対話する時間がしっかりとれていたからこそなのではないか。
・企業インターンと比べて役割が決まっていないので難しいが、だからこそ自己実現がしっかりできていたのではないか。
・期間は夏休みなどが含まれていた方がしっかり活動できる。
・活動だけでなく、インターン生と受け入れ団体が関係を構築できる、お茶会などの時間が設けられたらより良いのではないか。
・インターン先の団体に行くだけでなく、インターン生同士も繋がり、地域の中に助けてもらうことのできる大人がいる環境をつくることが大事
(4)修了式
実行委員会の構成団体である世田谷コミュニティ財団の白鳥さんより、インターン生に修了証書を授与しました。